松浦 常夫先生
現在があり、将来の夢がある
松浦 常夫(MATSUURA Tsuneo)/人間社会学科
静岡県生まれ、東京大学教育学部教育心理学科卒、警察庁科学警察研究所に入所、英国交通省TRRL研究所留学、大阪大学博士(人間科学)。
科学警察研究所交通安全研究室主任研究官、警察庁交通局交通企画課専門官等を経て、2004年から人間社会学部教授。2014年~2017年まで日本交通心理学会会長。
Q1. 先生の研究分野は何ですか。その研究を始めたきっかけは何ですか
交通心理学です。大学を出て警察庁科学警察研究所の交通安全研究室に配属されて以降、今日まで、運転者や歩行者のこころと行動、事故統計と事故事例の分析、交通事故防止対策などの交通安全に関する研究を行ってきました。今は歩行者の心理学に興味を持っています。
Q2. 先生が担当されている授業の中で、学科を決める1年生やゼミを決める2年生におススメの授業は何ですか
2年前期の行動科学では、行動の原因となる欲求、認知、態度、性格といったこころの働きや行動の習得に関わる学習のメカニズムを解説します。また、2年後期の応用心理学では、様々なリスクや事故を取り上げ、その背景や心理学的な原因について解説します。
Q3. 先生のゼミはどのような活動をしていますか。どんな雰囲気ですか
コロナ禍ですから毎週の対面あるいはZoomの授業だけをしています。ゼミは毎回3人くらいの発表があり、厳しく、楽しくおこなっています。
Q4. 先生のゼミでは、どのような卒業論文のテーマがありますか
2020年度卒論には、新宿、丸の内、六本木、秋葉原におけるファッション系統に関する一考察、出身校が与える女子同士の対人距離への影響、女子大学生の性格特性と飼い犬?飼い猫との関わり、自分の散歩行動記録等があり、
2019年度卒論には、美人顔とかわいい顔の特徴と評価、2種のスイーツのPOP広告が売上に与える影響、待ち合わせ場所における男女の行動観察、インスタ映えスポットでのポージングと顔の表情の観察等があります。
Q5. 先生の大学時代の楽しかった思い出は何ですか
1年と2年の夏休みまではよく遊びをテーマに、受験でできなかった交友、映画鑑賞、読書(小説中心)、小旅行、麻雀に精を出しました。それ以降は国家公務員上級甲種試験合格を目指し、大学での心理学科目の取得と心理学入門書の読書に励みました。
Q6. 受験生に人間社会学部に入学したら、どのような学生になってほしいですか
自分の将来像を描き、それに向かってチャレンジしてください。将来像がまだ決まっていない人は、はやくそれを明確にしましょう。
Q7. 今の目標は何ですか
健康が第一です。次いで、交通安全に関する「高齢ドライバーの安全心理学」や「歩行者事故はなぜ起きるのか」などを書いてきましたが、今後はそれ以外の本を書きたいと思っています。