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源氏物語研究の
学際的?国際的拠点形成

源氏物語を広げる

これまでの本学の源氏物語研究の成果や私立大学研究ブランディング事業における成果をはじめとした源氏物語の世界を日本国内のみならず、世界にも広く発信していきます。

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海外への発信パリ公演?展示(2020年)

 本事業の海外発信の第一弾として、フランス?パリ日本文化会館において「源氏物語と日本文化—現代によみがえる源氏物語の世界」と題した展示?公演を実施しました。展示では源氏物語に登場する姫君の装束を日本の美しい四季になぞらえて紹介し、さらに後援の日本香堂(株)による香道具や電子香炉の展示、源氏物語の場面を描いた屏風の展示など、源氏物語を五感で感じられるような展示を行いました。現地の多くのフランス人や、フランス在住の日本人など、多くの方が訪れ、手の届く距離で触れられる装束や、源氏物語に登場する「黒坊」などの香りを体感していました。
 2月8日の公演では、まず源氏物語と香道について、香道御家流宗家である三條西堯水氏による講演をおこない、さらに三條西氏の解説のもと、香道部による源氏香の実演を行いました。源氏香は壇上での実演だけでなく、客席にも実際に香炉を回して、観客全員にもお香を体験してもらう形にしたことで、より満足度の高い公演とすることができました。また、後半の装束に関する公演では、礼法研究部によるパフォーマンス、衣紋道高倉流宗家である高倉永佳氏による装束の変化の歴史や高倉家と紫式部の関係についての紹介ののち、礼法研究部の学生による十二単着装の実演を実施。学生によるパフォーマンスに加え、古代と現代の十二単装束の違いを見せながら紹介することで華やかな公演となり、全体に対するアンケート結果も満足度の高いものとなりました。
(展示期間:2020年2月4日から2月16日、公演日:2月8日)

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古典の日との連携イベント古典の日フォーラムin東京2019

 古典の日推進委員会と実践女子大学は2019年4月に連携協定を締結しました。その協定をもとに、11月には実践女子学園中学校高等学校 桃夭館において、共催で古典の日10周年記念フォーラムin東京2019として?五感でたのしむ『源氏物語』?を開催いたしました。(2019年11月19日)
 700人以上が参加した中で、雅楽師の東儀秀樹氏、京都にある香の老舗松栄堂主人の畑正高氏、草木染の伝統を受け継ぐ染色家である吉岡更紗氏の3氏による講演は、当時の音楽?香り?色などの源氏物語の文化や生活を五感で感じることができるものとなりました。

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シンポジウム「源氏物語、伝統と未来」(2019年)

 「源氏物語、伝統と未来」と題した公開講座?シンポジウムを12月14,15日に実施。1日目は公開講座として、本学の横井孝教授による源氏物語研究の今後の展開や、料紙観察の専門家である江南龍谷大学名誉教授、白戸研究員による、科学的見地による料紙観察の最前線や源氏物語研究との関連性に関する紹介、さらにはアメリカの源氏物語研究者であるダートマス大学のデニス?ワッシュバーン教授による講演など、研究者による源氏物語研究の最前線が紹介されました。
 2日目は、研究者だけでなく、装束を取り扱う企業の代表である井筒與兵衛氏、香道御家流の宗家である三條西堯水氏、能の宝生流の宗家である宝生和英氏など、日本の伝統を受け継ぐ様々な分野の専門家によって、源氏物語との伝統文化の関連性、さらに伝統文化の未来についての講演が行われました。
 会場は立ち見が出るほどの超満員となり、源氏物語に対する関心の大きさを再認識するものとなりました。

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これまでの源氏物語関連イベント公開講座

①下田歌子による源氏物語研究
「異文明との対話の新世紀 実践『源氏物語』研究フォーラム」(2001年)
②源氏物語千年紀
「源氏物語千年紀記念講演会」(2008年)
③宮廷の華
「宮廷の華 源氏物語」(2014年)
④源氏物語研究の伝統
「公開講座 源氏物語のたのしみかた」(2017年)

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