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源氏物語研究の
学際的?国際的拠点形成

源氏物語を読む

本プロジェクトでは、源氏物語の『読み』について、これまでの本文研究の中心である?古筆切研究?に加え、超高精細マイクロスコープを用いた理系的研究を行うことで、源氏物語の読みや解釈に関する文理融合の多角的な研究を行い、科学的な根拠に基づく、古筆切の年代特定手法も確立していきます。

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古典籍研究鎌倉期古筆切の収集?調査

源氏物語は長い年月の間に多くの写本が作られ、注釈が付されるなど、内容が変化してきたといわれています。より古い年代の資料を収集することで、源氏物語が紫式部によって書かれた当時の本文に近づくことが可能になります。しかし、鎌倉時代以前の歌集?物語?経巻などの古典籍は、そのままの形で現存していないものが多く、切断された状態の?古筆切?として、掛軸や手鑑などに貼られた状態で現代に伝わっています。本学は、その鎌倉時代の古筆切の収集に早くから取り組み、その所蔵数は世界でもトップクラスです。
本学は、これまでの古筆切研究の蓄積により、2014年には平安期の物語『夜の寝覚』の欠落部分の復元に貢献しました。これらの実績に加え、本学に所蔵する資料と連携研究機関等に所蔵される資料の調査研究も行い、源氏物語本文研究におけるさらなる知見の獲得を目指します。
(写真:伝藤原為家筆『源氏物語』「薄雲巻」切)

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文理融合による研究科学的機器を用いた料紙観察

超高精細マイクロスコープを活用した古典籍資料の紙の繊維の分析と、蛍光光度計を用いた古典籍の色の分析など、科学的手法(光学,化学)に、これまでの古典籍の「読み」の研究を組み合わせることで、文理融合の多角的な研究の実現を目指します。
理系的機器を用いた研究においては、東洋文庫?龍谷大学?慶応義塾大学等の研究者とも連携し、推進していきます。

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